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ふつうの軽音部

『ふつうの軽音部』×andymori|“普通じゃない感情”を音に変えて

バンドって、不器用だ。続けたくても壊れてしまうし、伝えたくても届かない。でも──それでも音楽を鳴らしたくなる瞬間がある。『ふつうの軽音部』がandymoriを選んだ理由は、単なる“かっこよさ”じゃない。叫びたかった。伝えたかった。言葉になら...
ふつうの軽音部

「ふつうの軽音部」りんちゃん考察|“音楽が好き”の純度を信じるということ

“音楽が好き”って、ただの感情じゃない。それは、ときに人の倫理や常識さえ飛び越える力を持つ。「ふつうの軽音部」に登場するりんちゃん(幸山 厘)は、その最たる象徴だ。彼女の行動は、時に冷酷で、時に無邪気で、でもそのすべてが「音楽が好き」の一点...
ふつうの軽音部

ふつうの軽音部×舞台考察──“風景”が作品に与える本当の意味

風景は、物語の“空気”をつくる。それは、舞台設定という技術的な話にとどまらず、登場人物の感情や関係性を、言葉にしきれないかたちで支えてくれる存在だ。『ふつうの軽音部』という作品において、その空気感は“あの街”から生まれている──そう確信でき...
ふつうの軽音部

“支える音”がバンドを作る──『ふつうの軽音部』のベースが語る静かな覚悟

派手じゃなくていい。誰よりも目立たなくていい。それでも、この音がなきゃ“始まらない”──。『ふつうの軽音部』の世界において、ベース担当・幸山厘はそんなポジションにいる。彼女の演奏は、ステージの端で静かに鳴りながら、物語そのものの背骨になって...
ふつうの軽音部

“叫び”の先にある青春──サバシスターと『ふつうの軽音部』の共振点

サバシスターというバンドを初めて聴いたとき、胸の奥がざわついた。それは、ただのノスタルジーでも、ただの青春ソングでもない。“叫ぶ”ように歌う彼女たちの声は、どこか不器用で、でもまっすぐで──ふと『ふつうの軽音部』の世界が重なった。この2つの...
ふつうの軽音部

作画が語る“音のない音楽”──『ふつうの軽音部』に宿る視覚表現の美

音楽が鳴っていないのに、聞こえてくるような気がした──。『ふつうの軽音部』を読んだ誰もが、そんな感覚に包まれる瞬間がある。本作の魅力は、“音楽”という本来は耳で感じるものを、視覚の表現だけで成立させてしまう出内テツオの作画力にある。ページを...
ふつうの軽音部

「ふつうの軽音部」キャラ誕生日一覧|彼女たちの“らしさ”が宿る日付の意味

誕生日は、誰にとっても特別な“音”を持っている。 それは生まれた日であると同時に、誰かが誰かを祝いたくなる日でもある。 『ふつうの軽音部』のキャラクターたちにも、そんな“音”が宿っている。 この記事では、彼女たちの誕生日を一覧で紹介しながら...
ふつうの軽音部

“音がある生活”って、こういうこと。ふつうの軽音部が描く、ふつうの生活がふつうじゃなくなる瞬間

部室の片隅、夕焼けが差し込む窓の外から、誰かのギターが聴こえる。 『ふつうの軽音部』が描くのは、青春のど真ん中というよりも──その手前とその後ろにある、“ふつう”の時間。 音楽は、ただのBGMじゃない。ときに鼓動になり、呼吸になり、心のどこ...
ふつうの軽音部

『ふつうの軽音部』と『拝啓、少年よ』──“自分を信じきれない少年”たちへ

“自分なんて、どうせふつうだから。”そんなふうに、誰かと比べては小さくなってしまう気持ち。『ふつうの軽音部』は、そんな“ふつうでいたかったわけじゃない”少年たちの物語を描く。そして、主題歌『拝啓、少年よ』──この曲が鳴ったとき、物語はただの...
ふつうの軽音部

「everything is my guitar」徹底レビュー|ふつうの軽音部が鳴らした“バンドじゃない物語”

ギターを抱いていたのは、音楽のためじゃなかった。自分の“声”が、どこにも届かない日々の中で──それでも何かを鳴らしたくて、あのコードを弾いていた。『ふつうの軽音部』の中で鳴り響いた「everything is my guitar」は、ただの...